川柳作品に対する評価は、着眼、発想、措辞、リズム、流れなど多岐にわたりますが、総体として川柳味の濃いものにいい点がつけられることになるでしょう。珠玉の作品の中からベスト10を選出するのは、かなりきつい作業でした。一応序列はつけましたが、作品間にそれほど大きい差はありません。あらためてふりかえると、川柳の3要素とされる、「うがち」「おかしみ」「かるみ」が、時代は移っても、いかに大切なものなのかがわかります。575の定型であること、一読明快であること、手垢のついていないフレッシュなものであること ── これも大事な3つのポイントです。納得、共感、本音の575、というとらえ方もあるでしょう。選出は1人1句に限定しました。手を合わせながら落とした作品もたくさんありました。ベスト10の句は、川柳界のどこへ出しても堂々と通る立派なものばかり。いっそうのご精進を祈ります。